【 大戦中盤のドイツを支えた、短砲身IV号戦車の集大成 】 第二次大戦の全期間を通してドイツ軍を支えたIV号戦車のうち、短砲身24口径の7.5cm戦車砲KwK37を搭載した最後の生産タイプがF型です。車体の再設計により前型(E型)に比べていっそう洗練された姿となり、防御力も向上。またA型以降、装甲の強化を続けて増加した車重に対応するために、幅広の履帯が導入されました。短砲身型IV号戦車の集大成として1941年5月から1942年2月までに470輌が生産されたF型は、主に東部戦線やアフリカ戦線に出動。過酷な環境にも耐える高い運用性を発揮し、兵士たちから信頼を集めました。そして、ソ連軍のKVやイギリス軍のマチルダなど、重装甲の連合軍戦車を相手に当時のドイツ戦車随一の火力を活かして奮闘したのです。
【 模型要目 】 IV号戦車F型の1/35スケール、プラスチックモデル組み立てキットです。★全長168mm、全幅82mm。★平面構成の車体に短砲身の主砲を備えた精悍な姿を実感豊かに再現。★防御力を高めた装甲の接合部に施された溶接模様や幅広の履帯など、F型の特徴をとらえてモデル化しました。★エンジンデッキ上のハッチは熱帯地用ルーバーの有無が選択可能。★センターガイドの肉抜き穴を再現した履帯は、パーツの一体化を進めた連結組み立て式。上部のたるみを表現するための治具も用意しました。★キューポラハッチから前方を見据える車長と、側面ハッチから身を乗り出す砲手・装填手の全身像が臨場感を演出。★デカールは東部戦線に投入された車輌2種類をセット。
2色迷彩が施された第5戦車師団の車輌。排気管のサビや塗装のはがれなど、ウェザリングに腕を振るうのも楽しみ。熱帯地用ルーバーが付いたエンジンデッキ上のハッチも注目。
精悍な戦車兵の制服に身を包んだ、臨場感をぐっと高める乗員の全身像3体。双眼鏡を手にした車長は2種類の頭部パーツが選択可能。
前型(E型)までと比べ、より洗練されたF型の特徴をとらえてモデル化。予備履帯や装備品などのシャープなディテールも見どころ。
立体感あふれる仕上がりの足まわり。履帯上部の自然なたるみが重量感を演出します。
存在感ある排気管や発煙筒ラックなどが装備されたリヤパネル。ワイヤーロープ用の糸もセットしました。
センターガイドの肉抜き穴を開口して実感を高めた履帯は、パーツの一体化を進めた連結組み立て式。
履帯組み立て用の治具を用意して、上部の微妙なたるみも確実に組み上がります。